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プログラマとSE側とエンドユーザの橋渡しをしてます。 「それって結局どういうこと?」。 とにかく難しいことをやさしく考えるのが好きです。
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チャンク(Chunk)というのは、magicnumber.jpg

心理学者ミラーが1956年に提唱した概念で、

「人間が短期記憶できる情報のまとまりの単位」です。



ミラーは、このチャンクの限界値を「7±2」と設定しましたが、

現在では「4±1」という考え方が主流です。

この「4±1」は「マジカルナンバー」とも呼ばれ、

レイアウトやデザインを効果的に簡素化する方法として、

広く用いられている考え方です。



つまるところ、どういうことかと言いますと、

「パッと見では、情報のかたまりを5個ぐらいしか覚えられない」

ということです。




<ここから続き>

「情報のかたまり」というと分かりづらいですが、

仮に数字を用いますと、

「数字は連続5ケタ超えると、意識しないと覚えられない」

ってな感じです。



「電話番号とか郵便番号、すぐに覚えられるぞ!」

という反論が出そうですが、思い出してください。

電話番号、郵便番号って「-(ハイフン)」が入ってますよね。

クレカもそうです。銀行口座は7~8ケタなので少し長いかな。

あれらは、5ケタより少ないところで

「ハイフン」を放り込んでやることで、

「区切り」「情報のかたまり化」を促進させて、

入力ミスを減らすために産み出された知恵です。



当初のミラーの考え方に即してみれば、

7でも十分行ける気がしますが、みなさんはどうでしょうか。

たとえば、いまからランダムな単語10個並べてみますが、

見た後に画面から離れ紙にできるだけ書き出してみてください。


  • スピーカー
  • ぼうし
  • カーテン
  • ベランダ
  • きんぎょ
  • ヘアピン
  • ちかてつ
  • みかづき
  • じてんしゃ
  • くちべに


どうでしょうか。いくつ書き出せましたか?

短期記憶に優れている人は、絵を思い浮かべ、

脳内で焼き付けたり、単語でストーリーを作って、

記憶の定着を測ることができるそうですが、

普通の人が10個正解するのは至難の業です。





郵便番号や電話番号のほかにも、

新聞1面やテレビのテロップ、ウェブサイトのTOPなどなど

わたしたちの暮らす日常生活において、

「パッと見」「チラ見」で内容を把握できるレイアウトは、

だいたい情報の要素(見出しやコンテンツ)が「5個以内」です。




メディアがチャンクを活用しているかどうかは分かりませんが、

彼らの中で培ってきた「ユーザビリティ」の経験が、

「5個以上、情報を盛り込ますな」

と編集時に心の中で訴えかけているのかもしれませんね。




ちなみに上の10単語テスト。

2ケタ以上の数字でやると、さらに正解率が落ちますw

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心掛けているのは、ざっくり「理解」と見える化。
物事にはその時その時で「コア(一番大切な事)」があるはず。コアを探しの実践者、別名「コアラー」です。コーラも好きです。
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