昨日、友人のススム君が掃除機のカタログを持ってきて「どれがいいかな？」と相談してきました。

1. 「Ａ社の掃除機は吸引力ナンバーワンなんだけど高い」
2. 「Ｂ社の掃除機はＡ社より性能が劣るがとにかく安い」
3. 「Ｃ社の掃除機は値段がＢ社と同じぐらいでポイントや保証などのおまけがいっぱいついてる」

というものです。どうでしょうか、１ですか？　２ですか？　３ですか？　

私であれば迷わず「A」を選択します。この考え方の基本は「コア（核心）」です。

私はなおも迷うススム君に逆に尋ねました。

私：「今、一番必要としている能力・事象はなんなのよ？」

ススム君：「新しい掃除機」

私：「であれば、Aでしょう」

ススム君：「でも、Aの掃除機は高いよ」

私：「高いのがネックというのなら、それは掃除機選びの問題じゃなくて、お金の問題」

ススム君：「あ…」

そうです。ススム君は「優秀な掃除機が欲しい」と思いながらも、お金やオプション（おまけ）を同列に比較して悩んでいた、ということですね。この場合、整理しなくてはいけないのは、必須条件の優先順位です。

　掃除機＞お金＞オプション

なのか

　お金≒掃除機＞オプション

な のかではまるで話が違います。ススム君の場合、掃除機に支出できる予算を探っていくことで問題は解決できました。やり方は「10万円の掃除機買う？　高 い？　じゃ９万円なら？」と探っていき、心理的に出せるのは「最大でも５万円まで」と結論が出て、納得のいく掃除機を選んでもらうことができました。

結局は、常に「何が大事なのか」という点を突き詰めることが、納得のいく選択をする近道になります。お金やオプション（おまけ）、ポイントといった付加価値に惑わされて、本来の目的を見失わないことが大事ですね。

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