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プログラマとSE側とエンドユーザの橋渡しをしてます。 「それって結局どういうこと?」。 とにかく難しいことをやさしく考えるのが好きです。
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某大学で院生がこしらえた

ユニークなアプリケーションを見てきました。



見た目、普通のワープロなのですが、

面白いのは、ツールバーのコマンド名が、

使用頻度が高くなるにつれて、

表示順位が上がり、文字が大きくなるのです。

たとえば、よく使う「印刷」も、

5回目は「印刷」、10回目は「印刷」と巨大になります。



院生さんは、タグクラウドをヒントにしたそうで、

よく使うコマンドまでの短縮化を図ってみた

と目的を教えてくれましたが、

でも、実際のところ、操作に慣れてくると邪魔w

とも自嘲していました。

ここに

素人向けのユーザビリティ(使いやすさ)と

玄人向けのフレキシビリティ(柔軟性)、

そのバランスを取る難しさがあるように思います。


〈ここからつづき〉


確かに、初めて使うアプリ(ソフトウェア)であれば、

「印刷」「段組」などのコマンドのたぐいが、

「どこにあるか分からん!」ということもありますが、

使い慣れてくると、心理的な作業動線ができるので、

コマンド名の表示を頻度順にしたり、

フォントの大きさを変えたりするのは、

かえって「あれ? 印刷どこいったのよ」という事態も招きかねません。


ユーザビリティとフレキシビリティの問題は、

この院生のアプリに限らず、

プログラム言語やwebサービスなどでも共通の悩みです。


テンプレートやフォーマットなどの雛形を充実させて、

「初心者でも簡単!」とするのはとても大事ですが、

初心者も成長して「もっといじりたいなぁ」という

欲求が生まれてきた時に、

雛形は「制約」という壁にぶち当たります


もともと「初心者でも簡単!」というのは、

迷わないように迷わないように、

随時的確にサジェスチョンやアドバイスをするから、

「簡単」なのであって、

操作に慣れ「独り立ち」できるようになると、

中高生とその両親の関係のように

「なんか、ウザイんですけどー」

「もっと自由にいろいろやらせろー!」

と微妙な関係になってきます。



たまに、

web上では、プログラム言語PHPを使う人を

「まだ補助輪付きの自転車に乗ってんの」的に、

小馬鹿にする人がいるのも、

この辺の心理に基づく行動なのかもしれませんw



ECサイトのチューニングでも、

新規の訪問者が多いのか、

常連さんが多いのかで、

ユーザビリティとフレキシビリティのバランスは、

気を付けていく必要がありますね。

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物事にはその時その時で「コア(一番大切な事)」があるはず。コアを探しの実践者、別名「コアラー」です。コーラも好きです。
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