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プログラマとSE側とエンドユーザの橋渡しをしてます。 「それって結局どういうこと?」。 とにかく難しいことをやさしく考えるのが好きです。
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ドジョウ首相に肩透かしを食らった感のあるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定、Trans-Pacific Partnership)参加の件です。原発問題や消費税増税と併せて、国民投票でもやればいいのにと思うのですが、なんだかずるずると交渉参加する方向でまとまりそうですね。

この件に関して「政治家っていやらしいなぁ」と思うのは、自分が賛成反対どっちなのか明らかにする人が少ない一方で、最終的に、国民世論がどっちになびくかを見極めて、そっちの勝ち馬に乗ろうと考えている議員があまりに多いことです。「真剣に」「慎重に」って結局、「国民から嫌われないような結論ってどれだろ」と低レベルな発想で気を揉んでいるようにしかみえません。

私自身は、TPPを肯定的にとらえています。いろいろ意見はあると思いますが、国内市場は少子高齢化と人口減で縮小傾向にあるのは明らかなので、産業構造を維持するためには海外市場で買ってもらう仕掛けが必要だからです。でも農業団体が主張するように既存の足腰の弱い産業はピンチでもあります。

どうもチャンスはピンチだ! なんですね。やっぱり。

素人目に見ても、TPPに日本が参加していいことがあるとすれば、海外で日本製品が売れる、という点だと思います。まぁ、各国が同じようなことを考えているわけですから、工業でも農業でも、「一大国家プロジェクト」としてがんがん売りまくろうとすることになります。それ自体はいいんですが、何かしら一分野に特化するということは、そのほかがちょっと疎かになるということでもあります。

受験生が国語、数学、英語、社会、理科で平均点を狙うより、たとえば、英語だけで勝負しようとすると、当然、他の科目に振り分ける勉強時間は減ってしまいますよね。ここで「時間もないし、社会は苦手だから、この科目は捨てた」となったらどうでしょうか。捨てられる社会はたまったもんじゃありませんよね。しかもこの受験生は英語のスペシャリストにはなれるかもしれませんが、どうにも全体のバランスを欠いた状態になってしまいます。

この辺がTPPの難しさで、受験科目における英語はTPPで言う輸出産業です。社会は農業で、勉強時間は国家予算と読み替えると理解がよりスムースかもしれません。

何かに優れる、特化するというのはとても力強く、美しいと思います。けれど、それはよほどの幸運に恵まれない限りは何かを犠牲にして成り立つという宿命があるようにも感じます。これとは逆の考え方で、動植物の繁殖などで「ヘテロシス(雑種強勢)」という言葉があり、なんだか野暮ったいのですが打たれ強いというたくましさがあります。

輸出に力点を置いて、海外と戦い続ける道を選ぶのか、産業のモザイク構造を維持して、儲からないけどじっくり安定感がある道を選ぶのか、






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心掛けているのは、ざっくり「理解」と見える化。
物事にはその時その時で「コア(一番大切な事)」があるはず。コアを探しの実践者、別名「コアラー」です。コーラも好きです。
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