よく「円周率を●万桁覚えた！」とニュースになる人がいます。記事では「驚異の暗記力」などと紹介されたりもしますが、あの手の超人になると、共感覚者であることも少なくないそうです。共感覚自体は持って生まれ持った才能なので、われわれ凡人にはもうどうすることもできませんが、ある程度、記憶力を強化することは可能とされます。

私もかつて受験生でしたので、「暗記」とは長年戦いました。そして、その苦闘の過程で、いかに「一夜漬けがムダ」で「長期記憶こそ暗記のカギ」であるかを身をもって知りました。

難しいことは何一つありませんが、何かのお役に立てばと思い、まとめておきます。あ、あくまで私個人の手法ですので、必ずしも万人向けではありません。為念。

1. 短期記憶から長期記憶に移れば絶対忘れない


2. だから、英単語を単語帳で覚えるなんてもってのほか


3. 英単語は例文を身近な例に置き換えて書きとめる


4. 数学の公式は、最初から自分で解いて「理解する」


5. 根本的な「意味」「原則」が分からないと、ただ覚えても使えない


6. 一回で全部覚えようと思わない


7. 語呂合わせは意外と使える


8. 歴史上の登場人物は絵に描いてみる。歴史漫画を読む


9. 情報を縦軸、横軸で色々何度もクロスさせる


10. 長期記憶に移るにはエピソードやストーリーが有効


11. 分からないこと（未知）は知っていること（既知）に置換する

てな感じでしょうか。結局、人間は機械ではないので、文字や数字の「羅列」を覚えるのは苦手だと思うんです。文脈というか、ヒントになる部分もセットで取り込んで、なるべく記憶が長期の方に格納されるように、誘ってやるといいのではないかな、と思います。

[2回]